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Ⅸ. 神経疾患
ニーム茶を服用すると、1時間後に軽い興奮や活動性の増加が認められる一方、5時間後には活動性および筋緊張の低下が生じます。ニーム葉エキスは、量依存的に低体温になるとともに、活動性や呼吸数、筋緊張が受動的に低下することが明らかにされています。活性化合物はリモノイドかもしれません。なぜなら、リモノイドの多くは血液脳関門を通過できると思われるからです。
１. ストレス
ストレスが加わると、身体にエピネフリンとコルチゾールホルモンが産出されます。すると次々に、高心拍数や高血圧が生じ、身体の新陳代謝が活発になります。この状態が一定期間を超えて続くと、身体は普通の活動に対する能力が低下します。また、うつ病や動悸、筋肉痛を引き起こすこともあります。
ニームに関する最近の発見の一つに、ニーム茶を少量摂取した時、｢不安やストレスをけいげんさせることができる｣と言うことがあります。実験では、ニーム茶が不安やストレスに対してどのような影響を及ぼすかを調べるために、生のニーム葉を粉砕し、圧搾して、葉エキスを抽出しました。実験で驚いた点は、ニームが不安を軽減させることではありません。これは科学的実験の前に何度も報告されてきたことであり、最終的に終了かされました。驚くべきことは、ニームエキスが少量でのみ効果を現わすだろうということです。このニームのユニークな特性のために、ニームエキスは、危険な状態になるまで増量して悪化させる現在の薬に代わってより安全にストレスに対して使用されるでしょう。
＜処置方法＞
温かいニーム茶は、ストレス症状、つまり頻拍や血圧の上昇、新陳代謝亢進（こうしん）を軽減することにより鎮静効果を現わすことがある。ニームは、心拍数を落とし、血圧を下げ、張りつめた筋肉をほぐす。
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２. 不眠症
うつ病やストレスは不眠症の主な原因です。うつ病患者のおよそ90％は何らかの形の睡眠異常があり、50～95％は睡眠を妨害されると訴えます。ニームは、ストレスを軽減し筋肉をリラックスさせ、睡眠誘導効果を示すことが証明されています。ニーム茶にある※：ニンビディン(nimbidin)はコントロール群よりも最大74％早く睡眠誘導を手助けすることが明らかにされています。
※：ニンビディン(nimbidin)･･･ 抗細菌、抗潰瘍、鎮痛（鎮静）、抗不整脈、抗真菌
＜処置方法＞
就寝の直前に飲む温かいニーム茶は、睡眠を誘導する鎮静効果がきっとあるだろう。
3. 痛み
リモノイドと多糖類、またはいずれか一方によるプロスタグランジン合成酵素の阻害が、痛みの感覚を軽減します。ニーム葉及び樹皮エキスがアセチルサリチル酸（アスピリン）やピペリジン塩酸塩よりも強力なプロスタグランジン合成酵素阻害剤であることが明らかにされています。時としてニームは、通常用いられる薬剤よりもかなり長い間痛みを軽減させるのに有効でした。ニームはまた、中枢神経系の活動を弱めることで、痛みの感覚を軽減します。
＜処置方法＞
痛みが強い時、濃いニーム茶（１カップにつき葉10枚）を１日に２回飲むことで、痛みは軽減するだろう。別のニーム化合物が、身体を治癒し､強化するために作用し、単に症状を取り去るのではなく、原因を除去するために機能するだろう。
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４. 頭痛
頭痛は、頭部膜組織および頭皮の緊張、圧迫、伸縮の結果であり、神経性緊張、植物アレルギー、二日酔い、歯痛など多くの因子が原因となります。頭痛を軽減させるために最初にするべきことは、軽い鎮静剤を服用するとともに、リラックスして横になり、気を散らすものから離れることです。ニームは、痛みを軽減するアスピリン（プロスタグランジン合成酵素阻害剤）に似た化合物を含有しています。ニームはまた、血圧を下げ、収縮した血管を拡張しますが、その際、偏頭痛など頭痛の原因になることも多くあります。
＜処置方法＞
軽い頭痛および偏頭痛の痛みを軽くするためには、伝統的に1,2枚のニーム葉あるいはニーム茶を摂取することが薦められる。
５. てんかん
てんかんの発作は、異常な電気活動であり、脳の機能障害です。頭部傷害、脳感染、腫瘍、卒中あるいは身体における新陳代謝のアンバランスの結果発症し、感染病や発熱、疲労、ストレスにより生じやすくなります。
アメリカの医師は、手に負えないてんかんを抱えている患者に30日間ニームの葉を食べさせたところ、次の３ヵ月間は重篤な発作が生じなかったことを報告しています。これらの結果は、ニームの中枢神経系に及ぼす鎮静効果､或いは血管拡張のために血液を増加させる能力によるかもしれません。
６. 蕁麻疹（じんましん）
通常、蕁麻疹は抗原と関連があり、ストレスが原因かもしれません。ヒスタミンは、皮膚組織内に漏出する液体を生じる皮膚細胞から放出されます。ニームの抗ヒスタミン化合物や中枢神経系を鎮静する化合物は、両面から蕁麻疹を治療します。
＜処置方法＞
ニームクリームを局所的に塗布することが推奨される。すぐに症状がひかなければ、１日に２回ニーム茶を補助的に飲みなさい。
Ⅹ. ニームと免疫系
粉末のニーム葉を伝染性ファブリキウス襄病のために免疫系の低下した鶏に餌として与えたところ、ニームが鶏の抗体を有意に強化したことが明らかになりました。これは、ニームが免疫抑制状態に有効である可能性を示しています。
ニーム茶を飲むと、リンパ球とともに赤血球、白血球数を増加させました。細胞性免疫反応を強化することで、多くの病原体は、大きな病気につながりそうな症状が発症する前に除去されます。
＜処置方法＞
ニームの葉あるいは樹皮粉末を１日おきに服用するか、もしくは苦味の少ないニーム茶を飲むことで、抗体の産出と感染を防御する身体の細胞性免疫反応を増加させるだろう。
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ヒューマニック・インフォ
